既存の街区の再生はとっても難しい

 

ちょっとだけマジメなことをいうぞ。

コンパクトシティ化構想や、都市再生といった

既存の街を作り直そうという計画は全国にたくさんあって、

実行もされてきている。

しかし、そのほとんどが失敗に終わってしまう。

なぜだろう?

 

それは、意見の一致が難しいからだ。

商店街の再生が成功しないのは、その元商店であった

シャッター街の店舗2階などに、元商店主やご遺族が

住んでいるからだったりする。

街を作り直したいので「出て行け」なんてとてもいえないよね。

だから、中途半端になって失敗するんだ。

 

一方で都会は放っておいても街がどんどん入れ替わる。

それがすべていいことだとは思わないけれど、

商業地域であるばらば、入れ替わっていくほうがいいのかもしれない。

 

ただ、地方では商業地域と住居地域を分離するのは難しいよね。

自分の住居をお店や事務所にするというのが得策だから。

 

そこで昔から考えていた計画を述べてみようと思う。

それが「2X計画」だ。

 

つまり、街を2つ(2倍という意味の2X)つくるということ。

ひとつは旧街区、もうひとつは新街区だ。

これらは、たとえば川などで明確に分離しているほうが望ましい。

中途半端に延伸していくことがないからね。

 

こうするとなにがいいって、新街区と旧街区を50〜100年おきに

交代させることで、中心地が入れ替わり、旧街区となったほうを

重点的に再整備しやすくなるという点にある。

 

いまあるものを手直しするのではなく、

まるっきり都市機能を移設するのだ。

 

そんなムチャな!

と思うだろうけれど、地方はどうしても土地が必要だ。

土地のない場所に人は住めないし、

土地がなければお店は開けない。

そして、いま手直しが必要になっている商店街などは、

駅を中心としたり、自動車に乗って買い物をすることを

想定していない街の形になっていることが多い。

だから、新しい街の形で新規に開発をすすめていくのだ。

 

開発がひと段落したころには、また新しい街の形が

必要になるだろう。

そのときはまた、元の旧街区に街の機能を戻していく。

こうして街の機能を交換していくわけだ。

 

ムチャクチャで無謀なことはわかっているけれど……

失敗してきた事例を見て、それと同じことをするほうが、

やっぱり無謀というか、無望(のぞみなし)なんじゃないかな?!

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